この気持ちにまだ名前は付けられないけれど

書こうかどうか、正直めちゃくちゃ迷った。書くなら書くで、気持ちの新鮮なうちの方がいいのか、それともじっくり考えて出てきた結論を書いた方がいいのか、それも迷った。そうやって考えた上で今これを書いているけど、結局答えは出てないし、これがわたしの考えの最終的な結果なのかどうかも分からない。だからもうとりあえず書き殴り。短時間のサイクルでいろんな感情が入れ替わってるから、もしかしたらこれを書いても明日には読み返して「なんだこれ、何書いてんだわたし」って思ってるかもしれない。

今回のことがあって、自分がすのーまんの6人がこんなに好きなんだって知った。ようやく。皮肉みたいだなとも思う。6人が6人じゃなくなるまで、わたしはそれに気付かなかった。
最初はその中の一人しか好きじゃなかった。というか、好きになったら周りに5人いた、みたいなかんじだった。わたしは別に自担だけでもいいのに…と思いながらずっとファンをしていて、箱推しをしている人たちを見ては「わたしとは違うタイプの人だな」とぼんやり思うくらいだった。別に箱で推していても個人を推していても、ファンであるということには変わらないし。ただ、わたしの好きな人はその箱を大切にしているようで、自分の好きな人が大切にしているものを大切だと思えないことが悲しかった。
だけどなんだろう。去年一年でその箱でいる姿を見る機会がぐんと増えて。「ああ、箱もいいかもしれない」って思うようになっていて。みんな優しい人ばかりで、だれかを下げて笑いを取ることをしないMCが新鮮で驚いた。相変わらず彼らの作るコンサートはわたしの趣味とは合わなかったけれど、それでもいつの間にかみんなが作る空気が好きだなと思えるようになっていた。なんていうんだろう、この人たちの間に流れる空気が好きだと去年の終わりに気が付いた。

だから、今回の増員の何がこんなに悲しかったのかって、その6人で作り出される空気が変わってしまうことなんだと思う。だれかがいなくなるわけじゃないんだからいいじゃない、と言われたらそれはそうなんだけど、でも明らかに別物になってしまう。たとえいくら3人がこちらに合わせてくれたとしても(決してそんな風にしてほしいわけでもないよ!!)。だから、結局はオタクのただのわがままだということはよく分かってる。ユニットの名前も変わらないし、6人は相変わらずそこにいてくれるのだから。ただ、わたしは6人のすのーまんが大好きだっただけなんだ。

6人が6人でいることに拘っていたのは本当によく知ってる。それが例えばユニットに名前がついたばかりのことならまだしも、つい最近までそう言っていたのを知っているから、年々そう思う気持ちが強くなっていたんだろうなと思う。主観だけど、この1年ほどでだんだんとユニット内の空気も変わってきている気がしてたから尚更。だから、今後それが叶えられないことも悲しい。

もちろん3人もそのファンも「別に入りたくて入るわけじゃない」と思うかもしれない。けど、ちょっと今はそこまで考えられないから、こちら側からだけの話になってしまって本当に申し訳ないと思っています。被害者面をしたいわけじゃないんだよ。ちょっと考える余裕がないだけ。

本当のところだれがそれを決めたのかは分からない。6人がそれを望んだのか、納得して受け入れた上でのことなのかさえ分からない。今は「そうじゃない気がする」と思ってはいるけど、本当のことなんてわたしたちファンには到底分からないから。そして、彼らはそうする必要があるならば「望みました」と言う人たちだということも分かってる。これは彼らの仕事をする姿に対する信頼という名の惚気です。
だから、わたしもいつまでも嫌だ嫌だと言っているわけにはいけないということも分かってしまって、結局は何も言えなくなってしまう。だって、もう9人ということは変わらないから。もし彼らが「本当はこんなの嫌だ!!!!!」と思っていて「ファンに騒いでほしい」と思っているならいくらでも騒ぐよ。だけどどう思っているかさえ分からないし、結局は想像するしかできないから。

ただただ、わたしの好きな人たちの心に一日も早く安寧が訪れますように。本当に優しい人たちだと思うから、その優しさが逆に彼らを苦しめることがないように、それだけを祈ります。新しい姿を見たら泣いてしまうかもしれないし、それこそが彼らを苦しめることだと分かっているけど、今日のわたしはそう思います。

君の喜怒哀楽 見逃したりはしないさ

今年の春、ひっさしぶりに双眼鏡を新調しました。
もともと家電量販店に行くたびに双眼鏡売り場は覗いていたし、次に買うならどれにしようかなって店員さんにおすすめを聞くのが好きだったんだけど、ある日いつものように店員さんの話を聞いていたらなんとなく買うなら今かな?って思う波が押し寄せてきて、そしたら「そうだよ絶対今だよ、まだまだこれから歌舞伎もあるよ」って頭の中のわたしが囁いてくるから素直に買いました。性根が浪費家。

今回買ったのはこれです。
そもそもなんでわざわざ双眼鏡購入ブログ書こうと思ったかって、これのレビューが見当たらなかったからなんですよね。いや、星とか野鳥を見る本来の目的のレビューはあったけど、わたしは別に星も野鳥も見ないし…。
ちなみに、比較対象として今まで使ってたのはこれ

あとこれ

ビクセンに絶大な信頼を置いていたのがバレるラインナップ。購入時期としてはニューアペックスの方が先でした。確か、京セラでキンキコンに行ったらビスタ席で、そのときに友達が持ってたやつがこれだったんです。覗かせてもらったら「え!?!?ここビスタなんですけど!?!?なのに見える…!!!!」って驚いて、友達に型番聞いて同じやつすぐに買いに行きました。
でも、わたしの行く現場って基本は劇場とアリーナなんですよね(すのーまん担ブイえび好き)、そうすると10倍ってちょっと倍率大きすぎるんだよな~~~やっぱ8倍ほしいよな~~~~って思ってて。そんなときにちょうど双眼鏡を忘れて新幹線に乗ってしまうというミスを犯して、しかもそういうときに限って帝劇1階後列で。「あ…終わった……」って思ったと同時に「有楽町のビッカメで新しい双眼鏡買うチャンスじゃない!?!?」って思ったので(お金が貯まらない人の発想)ホイホイ買いに行きました。確かある程度ネットとかでスペックとか評判は見ていて、次買うならアトレックの8倍にしようってところまで決まってたような気がする。店員さんにも「アトレックの8倍が欲しくて~」「あ、じゃあこれがいいですよ~」みたいな流れで5分も経たずに購入レジへ…ってかんじだったし。アトレックを買ったのがツイログによると2015年の12月らしいので約3年前か。

で、基本的にはあらかじめドームの後列ってわかってるとき以外はアトレックを使っていて、まあ概ね満足っちゃ満足だったんです。でも、人間とは欲深いもので、アトレックでさえ初めて使ったときには「なにこれ明るい!暗転した中でスタンバイしている自担が見える!」って驚いたはずなのに、もっともっと明るいのが欲しくなって。倍率としてはさすがに横アリのバクステ側スタンド最後尾に入ったときは「10倍にすべきだったな…」って思ったけど、基本が劇場だしやっぱり8倍でよくて、だから次に買うなら8×42のやつだな~~~って思っていました。
そんなわけでいつも家電量販店で双眼鏡について店員さんに聞くときには「今アトレックの8×32を使ってるんですけど、もう少し明るくきれいに見たくて、なにかおすすめありますか?」って聞いてたんですが、今回おすすめされたのが冒頭に載せたPENTAXのやつでした。ちなみにこういう聞き方で今まで何度も聞いてきたけど、PENTAXを勧められたのは初めて。驚いて「エッ、PENTAX勧められたの初めてなんですけど……」って聞いてみたら、まあもともとカメラとかを作ってるメーカーだからスペックどうこうよりそもそもレンズがいいって言われて、なるほどな…。レンズの質によって双眼鏡越しの色味が変わってしまうことがあるらしいんだけど、その辺がこれはクリアに見えるらしい。あと、店員さん、「店頭に出してもすぐに売れちゃうから出してないんですけど」っていう枕詞をつけてちょっと離れたガラスケースに連れていくのはずるい。そうされるだけでなんか秘密のやばいやつっぽいじゃん。まあそんなわけでまんまと術中にはまってお取り寄せして購入に至ったわけです。

で、今回買い替えたもので滝沢歌舞伎に臨んで「まじで双眼鏡買い替えてよかった……!」って何度思ったか分からないくらいに思ったから本当に買ってよかった。やっぱり32口径に比べたら圧倒的に明るい。店員さんが言ってたレンズがどうのっていうは正直、同じ劇場の同じ座席から同じ演目を見比べないと細かい違いなんて分かんないと思うんですけど、でもトータルとして見やすいっていう感想。今年の滝沢歌舞伎を演舞場の1階後列2階前列、御園座の1階後列とかから見るときに使って、「暗くて見えない」って思ったことはなかったと思うんですよね…物理的に見えないっていうの以外は本当にクリアに見えてよかった。ただ、これはPENTAXに限らずだけど、口径が大きくなると必然的に重くなるから、立ちっぱなしのコンサートだとどうなんだろう。でも、コンサートこそ暗闇の中で移動したりスタンバイしたりする姿を見たいものなので意地でも使いたい気持ちはありますけどね!!!!


余談ですが、去年の夏にも同じように家電量販店の双眼鏡コーナーに行って「今アトレック使ってるんですけど、もう少し明るくきれいに見たくて」って相談して最終的に勧めてもらったやつを本当は次に買うつもりだったんですよ。高え…と思ってなかなか手が出なかったけど。それがこれ。

これね、ほんとめっっっっちゃよかったんです!!!!!なにがって双眼鏡越しの画質の良さがやばい。よく防振の感想で「Blu-ray画質」っていう言葉が使われるけど、まじでそれです。防振というわけじゃないからブレるブレないの問題じゃないんだけど、そもそもの画質がやばくなる。えっ…肉眼…?みたいな。ガラス感が一切なくなるのはそれだけめちゃくちゃいいレンズを使っているそうです。店内で同じ8×42の同じ明るさの2~3万円の双眼鏡と見比べたけどまじで違う。同じような価格帯のものは店内で見比べても「気持ち違う気がする…?」くらいなのに、これはわたしでも明らかに違いが分かってしまう。これを知ってしまったらもう戻れない…。資金が足りなくて戻ったけど。でも、これはいつかはまじで欲しい……。