かわいいという魔法

はしもとくんの話をします。


mel0ns0da.hatenablog.com
この記事を書いてから1年経ってもわたしはまだはしもとくんをかわいいかわいいと愛でていて、「もうかわいいなんて言わせない」というタイトルがつけられたコンサートに行っても「かわいい…かわいい…」と呻くしかできませんでした。

これはわたしが今まで見てきた中で一番プロフェッショナルなアイドルだと思っている三宅さんを見ていてずっと思っていたことでもあるのですが、わたしたちはアイドルを見て何の悪気もなく「かわいい」と口にするけれど、やっぱり男の子(男の人)なんだから「かわいい」っていうのは100%の褒め言葉ではないのだろうなとも思うんですよ。もちろん褒めているということは伝わってはいるだろうけれど、最初から「かわいい」という声だけを求めるなんてことはないはずで、きっと本当は「かっこいい」のほうがいいんだろうなとは思っていて。それでも、かわいいと思ってしまうから「かわいい」と言ってしまうんだけれど。このことに時々どうしようもない申し訳なさを勝手に感じているんだけど、それと同時に「かわいい」を受け入れてくれる相手の優しさと懐の深さと強さがありがたいなとも感じているんです。それを今年の夏、はしもとくんにも感じました。「かわいい」という歓声に「だから!そうじゃなくて!」とプンプンしていたけれど、結局は「かわいい、でもいいよ」って言ってくれるから。手放しで「かわいい!」と叫べる自由をわたしたちにくれる優しさと強さ。結局、かわいいねかわいいねって甘やかしているようで、かわいいねって言わせてくれるその優しさに甘えているんです。


それから、やっぱり今年のソロコンサートを見てもはしもとくんはアイドルだなあと、そのアイドル性にうっとりもして。


確かにはしもとくんって、ザッツアイドルなキラキラ王子様とは少し違うかもしれないけど、天性のモテ力みたいなのがものすごくあると思うんですよ。本人にその気はなかったとしても、そばにいるだけで勝手にこっちが好きになっちゃう、みたいなやつ。はしもとくんの場合、それがやけにリアルだなあと思っていて。

MC中に突然「俺、MCがいっちばん好きなの!MCだけでしょ?みんなのところが明るくなるのって。みんなのところが明るくなって、みんなが笑ってる顔が見えるだけでうれしくなるの」って言ったときがあって。そのときに、ああ、この人のすごさってこれだわ…!ってしみじみ思ったんですよね。健人さんみたいにキメキメでドヤッてキラーフレーズを吐くわけでも、三宅さんのように確信的にこっちが沁みる言葉を紡ぐわけでもなく、たらしこもうとする意図なんて微塵も見せずに会話の中で自然にそういうことを言ってくる。それがはしもとくんの稀有なところだと思うし、すごい魅力のひとつでもあると思うし、だからはしもとくんがアイドルでいてくれてよかったと思うんですよね。ナチュラルにリアルにこういうことができる才能があるというか。


本当にこの夏は「はしもとくんがアイドルでよかった」って思った。確かに気分が顔に出やすい人だと思うし、そういう意味では「いつでも夢と希望を振り撒く」みたいなキラキラのアイドルとは少し離れたところもあるかもしれないけど、でもわたしははしもとくんの優しいところが好きだし、アイドルだけど地元の友達みたいに話してくれるナチュラルなところも好きだし、時々妙にリアルに甘い言葉を言ったりするところも好きだから、そういうはしもとくんをファンという立場で享受できることが幸せだなと思っています。だから、はしもとくんがアイドルでよかった。だから、わたしはこれからもかわいいという魔法でいつまでも惑わされていたい。