journey

久しぶりにポエムみたいなことを書きたくなった。

夏休みになって初日。用があって真昼間の一番暑い時間帯に家を出た。ここ半年ほど外で音楽を聞くときは、最近に買った曲かえびの曲のシャッフル再生ばかりをしていて、だけど今日はなんとなくiPodに入っている曲を全曲シャッフルで聞いてみようと思った。たぶん、休みに入って気持ちに余裕が出て、どんな曲が流れてきてもおおらかに受け止められる気がしたから。
で、むわっとする外に出て、耳にイヤホンをつっこんで、最初に流れてきたのがキスマイのSeven Journeyだった。途端に2014年の夏に戻ったような気がして、目が眩んだ。渡辺くんのバック仕事を見たくてわたしが初めて行ったコンサートツアーのことを思い出した。あの頃は渡辺くんのことを好きになったなんて自分でも半信半疑で、この先も好きでいるかなんか全然わからなくて、だから好きになったことも周りの友達にもあんまり言えなかった。だけどどうしても好きでたまらなくて、周りに言わずにひとりでこっそりと名古屋に行って、友達に「なんでいるの?誰見に来たの?」なんて言われて。この曲はその後のすのーまんもカバーしていたから、もしかしたらそっちを思い出す方がすのーまん担としては正しいのかもしれないけれど、わたしの中ではあのときの思い出の方が大きすぎてキスマイの声に乗せた思い出の方が先に思い出された。
楽しかったなあと思う。あの頃は今よりもっと必死で、もっと死に物狂いだったような気がする。わたしはそこまでおたくに全振りするタイプではないから、傍から見たらあのときも十分のんびりとおたくをしていたように見えていたかもしれないけれど、わたし比では結構必死でジュニア担という生活に食らいついていた。だからこそ今「楽しかったなあ」なんて青春を振り返る中年みたいな感想を抱いているんだと思う。それから、すのーまんがデビューしたから、こんなにのんびりとした感想を抱けているんだとも思う。

なんだ、結局あの頃からずっと好きじゃん、って思ってちょっと笑った。あんなに不安がっていたのはなんだったんだろうね。Seven Journeyから数曲聞き進めたら今度はD.D.のイントロが流れてきて、歩きながらさすがにちょっとグッときてしまった。すのーまんって途中で形も変わったし、そのときにファンの中でもいろいろあったから、正直あんまり昔を懐かしむことはしないでおこうって思っていたけど、その扉を無理に開けてみたら意外と大丈夫だったよという話でした。むしろ今をもっと大事に思えるようになったかもしれない。昔はよかったし、今だってすごくいい。そういうことも意外とある。

20200121→20200122

自担がデビューするというのは、わたしのジャニオタ人生の中で2回目なんです。
だけど1回目のことは昔の出来事すぎてどんなんだったかなんて全然思い出せなくて、2回目の今はまだふわふわしながらテレビや雑誌の供給量に慌てているうちに今日になってしまいました。デビューってこんなにオタクも忙しいものだったっけ?待って、まだデビューするんだなって実感さえもそんなに追いついてないのに!っていう感じ。
そうなんですよ。自担、デビューするんですよ。だからといってその日を境に本人が何か変わるわけじゃないっていうのも分かるし、だけど取り巻く環境が一気に変わっていくのだろうということも分かる。別にデビューするからってオタク側に心構え(心構え?)が必要なわけでもない。でもいまだに取り残された人みたいに「えっ?デビューすんの?まじかよヤバ!」って思っちゃう。

こうやって言うと語弊があるかもしれないけど、そもそもわたしは自担にデビューしてほしいなんて思ったことさえなかったかもしれない。「デビューしたい」と言っているのを聞いたときにはもちろん「そうなったらいいな」って思っていたけど、それは正直「自担の夢が叶ってほしい」ということと同じことで、たとえば「美味しいお肉が食べたい」と聞いて「そうなったらいいな」と思うのと同じようなことだったんですよね。……って書くと途端に薄っぺらくなっちゃう(笑)とにかく幸せになってほしかった。それは、今もそう。
誤解してほしくないけど、デビューしてほしくないわけじゃない。というよりもむしろずっとわたしはそんな未来の話どころか一秒先の心配ばかりしていた気がします。少しでも長くステージにいる姿を見ていたい。好きになったときからずっとそれだけしか考えられなかった。歌って踊って殺陣をするところを見て好きになった人だから、少しでもその姿を見続けていたいとばかり思っていた。だけど、それと同時に自分が趣味にしていることは他人の人生を見ることだっていうのは痛いほどに分かっていて、だから「辞めないで」と言うこともできなかったんですよね。他人の人生に口出しする権利なんてないから。ずっとそれが怖かったくせに。だから、最近になって「辞めることも考えた」と聞くのは結構ウッ…ってなったな(笑)「辞める勇気がなかっただけ」って聞いたときが一番堪えたかもしれない。性格的にそれも分かるなとも思ったし。だから、もしかしたら枝分かれした先には自分で言っていたように社員証を首からさげてお昼に行くような未来があったかもしれない。だけど、結果今ここでこうなっていて。それはやっぱり自担がこの道を選び続けてくれたからに他ならない。
この前、メンバーがブログで「今年も来年も5年後も10年後も何年先もずっとよろしくね」と書いていて、それが結構ガツンときたんですよね。そういうことだ!って思った。少しでも長くステージにいる姿を見ていたい。我儘だと思っていたそれがまったくの夢物語というわけではなくなるんだなあって。そう思えたの、自担のブログじゃないんかいっていうツッコミは置いといて(笑)歌って踊っている姿をこれからも見ていられる。殺陣をやるような舞台は遠い未来にはやらなくなっちゃうかもしれないけど、それでも夢見ることはできる。めちゃくちゃ最高だ!

今日、CDショップにフラゲしに行ったんです。予約したものはちゃんと届くけど、それを待てなくて。ここ最近は何年もネットで発注してコンビニ受け取りばかりだったから、CDショップにCDを買いに行ったのは本当に久しぶりだったけど、CDを手に取ってお会計してもらって、「発売おめでとうございます」って店員さんから言葉までもらったら、さすがに気持ちがいっぱいになっちゃった。CD、本物だった。

ジャニーズジュニアの渡辺翔太くん。今まで本当にお疲れさまでした。今日まで続く道を選び続けてくれてありがとうございました。楽しいジュニア担生活をありがとうございました。好きになってから今までを楽しいの一言だけで片付けていいのか分からないけど、今振り返るとやっぱり楽しかった。わたしがパッパラパーなオタクだからかな(笑)だけど何度も通った東京がわたしはすっかり好きになりました。
「可能性は希望だ」と約1年前に9人になって初めての単独横アリ公演を見た後にブログで書いたけれど、実は今もそれを越える言葉を見つけられていません。可能性は希望。この先のすのーまんがどうなるのか、渡辺くんがどうなるのか。たくさんの可能性と共に歩き出す道がどうか少しでも輝くものでありますように。