君の喜怒哀楽 見逃したりはしないさ

今年の春、ひっさしぶりに双眼鏡を新調しました。
もともと家電量販店に行くたびに双眼鏡売り場は覗いていたし、次に買うならどれにしようかなって店員さんにおすすめを聞くのが好きだったんだけど、ある日いつものように店員さんの話を聞いていたらなんとなく買うなら今かな?って思う波が押し寄せてきて、そしたら「そうだよ絶対今だよ、まだまだこれから歌舞伎もあるよ」って頭の中のわたしが囁いてくるから素直に買いました。性根が浪費家。

今回買ったのはこれです。
そもそもなんでわざわざ双眼鏡購入ブログ書こうと思ったかって、これのレビューが見当たらなかったからなんですよね。いや、星とか野鳥を見る本来の目的のレビューはあったけど、わたしは別に星も野鳥も見ないし…。
ちなみに、比較対象として今まで使ってたのはこれ

あとこれ

ビクセンに絶大な信頼を置いていたのがバレるラインナップ。購入時期としてはニューアペックスの方が先でした。確か、京セラでキンキコンに行ったらビスタ席で、そのときに友達が持ってたやつがこれだったんです。覗かせてもらったら「え!?!?ここビスタなんですけど!?!?なのに見える…!!!!」って驚いて、友達に型番聞いて同じやつすぐに買いに行きました。
でも、わたしの行く現場って基本は劇場とアリーナなんですよね(すのーまん担ブイえび好き)、そうすると10倍ってちょっと倍率大きすぎるんだよな~~~やっぱ8倍ほしいよな~~~~って思ってて。そんなときにちょうど双眼鏡を忘れて新幹線に乗ってしまうというミスを犯して、しかもそういうときに限って帝劇1階後列で。「あ…終わった……」って思ったと同時に「有楽町のビッカメで新しい双眼鏡買うチャンスじゃない!?!?」って思ったので(お金が貯まらない人の発想)ホイホイ買いに行きました。確かある程度ネットとかでスペックとか評判は見ていて、次買うならアトレックの8倍にしようってところまで決まってたような気がする。店員さんにも「アトレックの8倍が欲しくて~」「あ、じゃあこれがいいですよ~」みたいな流れで5分も経たずに購入レジへ…ってかんじだったし。アトレックを買ったのがツイログによると2015年の12月らしいので約3年前か。

で、基本的にはあらかじめドームの後列ってわかってるとき以外はアトレックを使っていて、まあ概ね満足っちゃ満足だったんです。でも、人間とは欲深いもので、アトレックでさえ初めて使ったときには「なにこれ明るい!暗転した中でスタンバイしている自担が見える!」って驚いたはずなのに、もっともっと明るいのが欲しくなって。倍率としてはさすがに横アリのバクステ側スタンド最後尾に入ったときは「10倍にすべきだったな…」って思ったけど、基本が劇場だしやっぱり8倍でよくて、だから次に買うなら8×42のやつだな~~~って思っていました。
そんなわけでいつも家電量販店で双眼鏡について店員さんに聞くときには「今アトレックの8×32を使ってるんですけど、もう少し明るくきれいに見たくて、なにかおすすめありますか?」って聞いてたんですが、今回おすすめされたのが冒頭に載せたPENTAXのやつでした。ちなみにこういう聞き方で今まで何度も聞いてきたけど、PENTAXを勧められたのは初めて。驚いて「エッ、PENTAX勧められたの初めてなんですけど……」って聞いてみたら、まあもともとカメラとかを作ってるメーカーだからスペックどうこうよりそもそもレンズがいいって言われて、なるほどな…。レンズの質によって双眼鏡越しの色味が変わってしまうことがあるらしいんだけど、その辺がこれはクリアに見えるらしい。あと、店員さん、「店頭に出してもすぐに売れちゃうから出してないんですけど」っていう枕詞をつけてちょっと離れたガラスケースに連れていくのはずるい。そうされるだけでなんか秘密のやばいやつっぽいじゃん。まあそんなわけでまんまと術中にはまってお取り寄せして購入に至ったわけです。

で、今回買い替えたもので滝沢歌舞伎に臨んで「まじで双眼鏡買い替えてよかった……!」って何度思ったか分からないくらいに思ったから本当に買ってよかった。やっぱり32口径に比べたら圧倒的に明るい。店員さんが言ってたレンズがどうのっていうは正直、同じ劇場の同じ座席から同じ演目を見比べないと細かい違いなんて分かんないと思うんですけど、でもトータルとして見やすいっていう感想。今年の滝沢歌舞伎を演舞場の1階後列2階前列、御園座の1階後列とかから見るときに使って、「暗くて見えない」って思ったことはなかったと思うんですよね…物理的に見えないっていうの以外は本当にクリアに見えてよかった。ただ、これはPENTAXに限らずだけど、口径が大きくなると必然的に重くなるから、立ちっぱなしのコンサートだとどうなんだろう。でも、コンサートこそ暗闇の中で移動したりスタンバイしたりする姿を見たいものなので意地でも使いたい気持ちはありますけどね!!!!


余談ですが、去年の夏にも同じように家電量販店の双眼鏡コーナーに行って「今アトレック使ってるんですけど、もう少し明るくきれいに見たくて」って相談して最終的に勧めてもらったやつを本当は次に買うつもりだったんですよ。高え…と思ってなかなか手が出なかったけど。それがこれ。

これね、ほんとめっっっっちゃよかったんです!!!!!なにがって双眼鏡越しの画質の良さがやばい。よく防振の感想で「Blu-ray画質」っていう言葉が使われるけど、まじでそれです。防振というわけじゃないからブレるブレないの問題じゃないんだけど、そもそもの画質がやばくなる。えっ…肉眼…?みたいな。ガラス感が一切なくなるのはそれだけめちゃくちゃいいレンズを使っているそうです。店内で同じ8×42の同じ明るさの2~3万円の双眼鏡と見比べたけどまじで違う。同じような価格帯のものは店内で見比べても「気持ち違う気がする…?」くらいなのに、これはわたしでも明らかに違いが分かってしまう。これを知ってしまったらもう戻れない…。資金が足りなくて戻ったけど。でも、これはいつかはまじで欲しい……。

もう少し側にいて

すのーまん単独公演の話です。

わたしは正直ずっとすのーまんというグループに対して特別な思い入れみたいなものを持てないでいたんですよね。渡辺くんのことはすごくすごく好きだけど、グループみんな好き!グループが好き!っていう風にはなれなかった。もちろん渡辺くんが大切にしている人たちだということは分かっていたから、一緒にいないでほしいとかそういう極端なことは思わなかったけど、でもずっとグループのことというよりは渡辺くん個人のことばかり見ていて。だから別に今までのクリエとか湾岸とかも「単独だから見たい!!!」みたいなことは思わなかった。そりゃ、渡辺くんのことは見たいから行けるなら行きたいけど、チケットが外れてしまったらそこまで無理には探さないでおしまいにしていた。
今回はキャパもキャパということで、友達が当ててくれて初めてすのーまんの単独に行くことになって。渡辺くんを見られることは単純にすごくうれしいし、宮ちゃんのお誕生日だったし、そういう意味で楽しみにはしてたけど、TLの人たちが言うような初めてのアリーナ規模での単独に対する緊張とかは全然なくて。むしろコンサートの前に宮ちゃんのお誕生日だ!ってケーキを食べたのがすごく楽しくて、いろんな意味でお腹いっぱいに満足してたし。それに今までクリエとか湾岸のセトリを見ても、すのーまんの人たちと自分の通ってきた道が違うのは分かっていたから、セトリに対するわくわくみたいなのも(失礼な話だけど)特になかったし。

だけどねえ、こんなわたしでも楽しかったんだよ~~~~~!それってたぶんすごいことだと思うの。めちゃめちゃ上から目線みたいな言い方になっちゃうけど、でもこんなに単独というものに思い入れもなく、今までレポで見ていたセトリもまったく刺さらなかった人間がこんだけ楽しいって思えたのってすごいと思うんだよ。実際ほんとに今回のセトリも自分と育ってきた環境の違いみたいなものしか感じないものだったし、楽曲についても「この曲するならこうじゃないでしょ!?」みたいな解釈違いみたいなのもあったけど、だけどそれでも楽しかった。こんなにグループに思い入れのないわたしでも、照明が落ちてペンライトの光で埋め尽くされた横アリとか、自然な導入すぎてソロコーナーってことに一瞬気付かないようなソロコーナーでもいつの間にかメンカラになってる客席とか、すのーまんの人たちが白ペンラ取り出したらみんな一斉に真っ白になった客席とか、新曲とか、そういうの全部にグッときた。すのーまんのことをそれなりに好きだという人しか来ていないだろう空間でペンライトの海の中を走っていく渡辺くんを見て、「これからもこの道を歩んでくれるなら、この先に幸せが多くありますように」ってそれしか考えられなくなった。入所日も誕生日も、渡辺くんに何か言えるとしたら…って考えると浮かぶのはいつもこの言葉だったけど、なんていうか頭の中にその言葉しか湧いてこないみたいなかんじになった。いつもはいろいろ考えて浮かんだ言葉を削ぎ落としてここにたどり着くのに、あの日は最初からもうこれしか頭に浮かばなかった。「君が悲しむ全ての要素は僕が奪うから」…codeじゃん……でも本当に幸せになってほしいと思ったんだよ。ペンライトの光がすべて彼らの幸せになったらいいと思った。ペンライトの光が彼らをこれからも守ってくれたらって思った。
MC前の曲で色紙投げタイムがあったんだけど、それがまたへたくそで。遠くに投げようとしてるのに近くに落ちちゃう、みたいな。それを見守りながら一緒に行ってた友達と「へたくそだね」って笑った。「でも色紙投げるの初めてだっけ?」「そうかも」ってこの会話はそこで終わったんだけど、それならもっと上手に投げられるようになるくらいこういう機会がこれからもありますようにって思った。

すのーまんの新曲は、こんなわたしだからたぶんずっとすの担をやってきた人に比べたら全然なんだろうけど、それでもそんなわたしでもすごくすごくいいと思った。メンバーの名前が歌詞に散りばめられていて、デビュー組みたい!とか思ったけど(辞められないやつだ!とも思ったw)(やっぱりジュニアだからさあ)(そして去年の祭りでできたユニ名入りの新衣装のときも同じことを思った)、素直にいい曲だなあって思った。よくよく歌詞を読めば「夢をぶらさげて釣るヒモか…?」とも思えるんだけど(笑)、それでも「もう少し側にいて」って言ってもらえるのはいいなあって思った。「もう少し」だけかよってところはあるけど、あとこの曲がすのーまん→ファンの図式とは明言されてない(はず)だから拡大解釈だったらアレだけど、でもじんわりしちゃった。

アンコールの最後に歌ったAcrobaticで、本来ならもうコールはない部分でも「開いて閉じて~」のコールを深澤くんが続けていて、曲が終わってインストだけになってもゼーゼー言いながら「開いて閉じて~」って続けていて、「楽しい」ということと「楽しませたい」っていうことしか感じられないなかった。客席も大声で\イケメン!/って続けていて、なんて幸せな空間なんだろうって。
「俺たちが~!SnowMan!」っていうやつをやろうとしたのに、インストがまだ小さくなってない段階でひかるくんが地声で「俺たちが~!」って言い始めちゃって、なかなかグダグダざわざわしたまま\すのーまん!/ってなったのも慣れてなさを感じて初々しいなあって思った。
ダブルアンコで出てきても簡単な挨拶だけして帰ろうとして客席に\え~~~~~~!!!/って言われる、みたいなくだりもまあもちろんあって。そういえば昔名無しクリエでもこういうくだりをやった後にやっすーとかじゅりちゃんとかが「こういうの!!!やりたかったの!!!!!!」ってめちゃくちゃうれしそうにしてたなあって思い出した。まあ、名無しクリエのメンバーにすのーまんの人はいないけど、でもまあきっとすのーまんの人たちもそうなんだろう。「でも本当に何も曲を準備してないんだよね、音響さんの一番好きなやつ流してください」って言う深澤くんに、「そんなこと言ってALIVE(今回深澤くんがソロで歌った曲)流れたらどうすんだよ」「それならFollow me(宮ちゃんがソロで歌った曲)を」「いやそれなら…」って他のすのーまんが自分のソロで歌った曲を推し始めて、それを渡辺くんが「ぜんぶ俺らの曲じゃない!w」って笑いながら諭していたんだけど、ああ俺らの曲って呼べるものが彼らには複数あるんだなっていうことに改めて気付いてじんわりしみじみした。

なんかもうねえ、しみじみと胸がいっぱいになっちゃったんだよなあ。うまく言葉にできない。それでも少しでも言葉にしたくてこうやって文字を連ねてみたけど、やっぱりうまく言えてない気がする。だけど、これからも彼らの選んだこの道の先に幸せが多くありますようにって思ったこととか、広い会場でのコンサートはたくさん経験してきたはずの彼らなのに拙くたどたどしい部分が垣間見えて「ああ、こういう広い会場での単独は初めてだからか」ってしみじみ思ったこととか、そういうところが愛しくてこれからもっとこういう機会に恵まれますようにって思ったこととか、そういうことはやっぱり覚えていたい。6人だけで横アリをペンライトの海にしていた光景は本当に本当にすごかったよ。やりたいこと、見せたいもの、求められていること、楽しんでほしいという気持ちがバランスよく混ざり合って、本人たちの「楽しい!」という溢れ出てしまう気持ちみたいなものでコーティングされたすごくいいコンサートでした。楽しかったな~~~!