ユージニア

確かに「陽気な〜」を読み終わったときに、物語がそこまで閉じきらない話のほうが好きだ、って思ったけど、まさかその次に読んだコレが正に物語が閉じきらずに終わる作品だったなんて(笑)



ユージニア (角川文庫)

ユージニア (角川文庫)


ある事件に関して、関係者の話から真相を探るっていうのがなんか「Q&A」みたいだなあと思いながら読んでました。
そして、そこはかとなく漂う不気味さや不安や、物語がラストを迎えてほっと一安心しても、よく考えてみれば解決されてない伏線がどんどん思い出されて「あれ、結局アレって何なんだっけ?」とか「アレってどういう意味だっけ?」とか謎がどんどん溢れてきてたまらなくなってまた読み返してしまう感じが正に恩田ワールド全開なかんじで本当にたまらんです!!!!!!実際にまだまだわかんないこといっぱいあるし、誰か読んだ人語り合おうぜ!って感じなんですが(笑)でも、このいつまでも物語の世界にいさせてくれるのが、閉じきらない物語のいいところだよなあと、これを読んでしみじみ思いました。

そして最後に載っていた「ユージニアノート」を読んで、文庫を買ったことをちょっと後悔しました。単行本の凝りに凝られた文字でユージニアの世界に入りたかった><