蒲公英草紙

寒くてパソコンに向かうのが辛い季節になってきたよね…!という理由で感想文を怠っておりました(…)でも後々の自分のため!記録だいじ!!だよね!!



蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)

蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)


まず、表紙がやっばいくらい可愛いです!超きれい!眺めてるだけでほわほわできる.。.:*・。☆でもそれと同じくらいほわほわした気分になれるのが常野のお話だよねえええ!というわけで例に漏れずだいすきです。

蒲公英草紙は、あるひとの日記、みたいな体で書かれてるのでいつもとは違った言葉遣い(〜でございます、とか)だから、正直最初はとっつきにくい…!って思ったんだけど、読み進めていくうちにその言葉遣いだからこそ世界観とか雰囲気が際立ってすごく物語の世界に浸れました。
最初にほわほわした気分になれる、って書いたけれど、もちろんそれだけじゃなくて激しい部分もあるし、最後は切なくてきゅうってなりました。でもそういう部分があるにもかかわらず、読み終わったらあったかくて懐かしくてほっこりできるのは光の帝国然り常野のお話の特徴だよなあ、って思いました。
あ、あと、この作品は終わり方がすごく印象的だなあって思いました。WWW上でラストを書くのはさすがに気が引けるので詳しくは書けませんが、きっとこうなるんだろうなあっていう〆ではなかったことがすごく印象に残りました。読みながら「あ、そっちで終わる?」って感じで正直少しがっかりしたけど、よく考えてみればその〆方のほうがずっと切ない。物語なのにすごく現実的で「そうは上手くいかないよ、」って言われてるみたいでした。