陰の季節

読書の秋！

陰の季節 (文春文庫)

またしても横山作品買っちゃったっていうね！(笑)苦手苦手言いながら何冊も買っちゃうってどんな中毒性(笑)まあでも、ストーリ展開はやっぱり大好きだから仕方ないんだろうなあ…！

わたしが横山作品を苦手とする理由の一つが、長編だと冒頭部分でなかなか小説世界に入り込めないということなのですが(たぶん相性の問題なんだろうな)、これは短編集なので結構すぐに本題に入るため割と世界に入りやすかったです。で、短編集は短編集だけど舞台は同じD県警なので人間関係とかも割とわかりやすくてよかった。
昔、同じD県警シリーズの「顔」を読んだことがあったので「黒い線」はなんだか懐かしい感じがしました。

このひとの作品では個人的にいつもいつもラストの描写が大好きなのですが、今回も同様に素敵で嬉しかったです。クライマックスを終えてから引っ張りすぎることもなく、唐突に物語が終わるわけでもなく、そのバランスが絶妙だなあと思います。