パラドックス13

パラドックス13

パラドックス13


これ、ここ1,2年に読んだ東野作品のなかで1番面白かったかも!昨日読んでて、寝る前の時点で残り120ページくらいだったんだけど、もし翌日が平日のしかも週明けなんかじゃなかったら確実寝る時間を遅くして読んでただろうなってくらい一気に読めました。やっぱり東野作品読みやすい。

設定が設定なだけに読みながら「これどうやって収拾つけるんだ?」って若干不安になったけど、きれいにまとまったラストだったと思いました。そうだよね…東野作品て割ときれいに伏線回収してくれるもんね…いやもちろん伏線全部回収してくれる=素晴らしい作品ってわけでもないと思うけど!


あと、割と主要の登場人物が多いのですが、それぞれがごちゃごちゃにならなくて読みながら自然とそれぞれの名前とキャラクターを一致させながら読めてたので、それも合わせてすごいなと思いました。それにしてもキャラクターがそれぞれ個性的で面白かったです。誠哉がひとり冷静で客観的なのは、小説を読みながらもどこか客観的に冷ややかに登場人物を見ている読者の見方とダブらせるようにしていて、誠哉と他の登場人物との意見の相違がそのまま読者と話の中の人との意見の相違につながるようにしてるのかなーとか完全に妄想でしかないけど(笑)、いろいろ考えながら読んだりしてたので、それも楽しかったです。